2024/06/27 18:03

今年のランドセルリメイクの受注数はレギュラーコース101件と極上リュック1点コース1件の計102件でした。

一番工期が必要なプレミアムコースのご注文はありませんでしたし、すでに極上リュック1点コースのご依頼分が終わっていますので、現在はパターンオーダーのレギュラーコースの作業だけとなりました。これまで4年かけてオペレーションを考えてきましたのでかなり効率化されています。また品質も向上しています。「早い」ということは価値のひとつですがTUDAにとってはスピードを求めるには限界があります。会社、お店によってお客様の層が変わります。当然BtoBの取引であれば納期が発生しますので高品質が前提でスピードが求められます。エンドユーザー様に販売する場合でも納期は発生しますが、中には納期が重要ではないお取引もあります。特にランドセルリメイクについては他の商品とは考え方が違います。

一番怖いことは材料預かりという条件で失敗ができません。お客様が今まで大切にされてきたものになりますので、それだけの覚悟を持って受け入れています。急いで作業することとスピーディに作業することは全く仕上がりが変わってきます。急ぐということはその場しのぎでしかなく、最悪途中の確認もせず、過信した状態で進めていくことになります。その逆の考えを持ち一番近道で完成できるように事前に膨大な時間をかけて段取りを考える必要があります。TUDAはもちろん代表自らが手を動かしていますが、今でも自分は不器用であるという意識を持って仕事をしています。そんな自分でもできるように試行錯誤を続けてきました。毎回同じレベルの品質のお品をお送りできることは信頼に繋がります。Instagramをご覧になるとレギュラーコースは同じような仕上がりになっていると思います。これを何百件と継続していくことは大変です。人間は同じ作業はどこかの時点で飽きてきて手を抜きがちです。それは上から命じられた仕事であるからです。私自身も20年弱の社会人経験から集団の中での当事者意識は人一倍薄いことを自覚しています。今の立場なってからは問題があれば全て自分に降りかかりますがお客様からのお声を直接いただけることが何よりもありがたいです。

インターネットでは人間を前面に出さずとも信頼いただけることがランドセルリメイクを通じてわかりましたが、その分リアルでのコミュニケーションを大事にしたいと思い定期的にアトリエでの販売会も開催しています。今までは外部のイベントに出店することもありましたが、本当にTUDAにご興味があるお客様は遠方からでもお越しいただけています。まだまだ目指す先には何も見えませんが今やっていることを信じて進んでいきます。