ＴＵＤＡはもともとバッグの職人でしたので財布のノウハウはありませんでした。ラウンド財布の工程は理解できますが、効率的に製作できるかはまた別の問題です。革細工を趣味としてるのであれば時間をかけても何も問題はありませんが、ＴＵＤＡは生業としている以上時間は一番重要になります。オリジナルのアイテムはサンプル製作のみアトリエで行い、最終的には外注することを見越して設計しています。ただ、安定的に受注がいただけるようになるまでは今のスタイルを続けていきます。

今までアトリエでの個展や販売会を開催してきましたが、「長財布は無いですか」とのご質問を何回かいただきました。実は独立した時に長財布はトライしましたが、なかなか効率的に安定した仕上がりのものを作れずにいました。そこで初めて革小物のメーカーのすごさがよくわかりました。ただできないということで立ち止まっていたわけではありません。少しずつですが製作しやすい治具を作り、各パーツ、工程も見直しました。

チームでやっているメーカーと同じ資材とパーツでは同じ工程を経なければいけません。そこで資材をできるだけ少なくし、職人が1人でも違和感のない仕上がりにできるようにするにはどうすればよいかを考え続けてきました。もう少しで安定感のある仕上がりになりそうです。逆に内装をカスタムオーダーしたいというご希望には添えないのでその点はご容赦下さい。

ランドセルリメイクでもよくご質問いただきました。「レギュラーコースでラウンド長財布は可能でしょうか」と。現段階ではプレミアムコースでのご案内となりますが、今年中にレギュラーコースでも追加オプション（有料）としてお選びいただけるように進めています。ラウンド長財布は思っておられる以上に面積を使うアイテムです。ランドセルの通常の大きさのかぶせですと半分近く必要になります。たまに半かぶせのランドセルをお預かりしますが、それでお作りした場合、残りは小さなアイテム2～3点となるかもしれません。

また進捗はお伝えしていきます。

※これまでに没のサンプルはアトリエでの販売会でお売りする予定です。発送やお取り置きはできませんのでよろしくお願いいたします。