2022/05/10 23:24

あるテレビ番組を視聴していたのですが、ある大学の近くの回らないお寿司屋さんでは学生さん向けにデカ盛りの海鮮丼を格安で提供しているとのことでした。SNSの撮影目的やお残しは罰金ということでしっかりしたお店だなという印象をうけました。学生たちが社会人になりまた戻ってくるという先行投資型で結局黒字になっているようです。ただ大事なことは店主さんができるだけネタを知ってもらい、回転寿司ではわからない寿司のマナーも教えてあげることで、社会人になってから恥をかかないようにしてあげたいという意図でやっているのです。

寿司と何の関係があるのかと申しますと・・・

TUDAは独立するときに思っていたことがあります。「革」は大人だけのものではないし、子供が日頃ランドセルを除く革製品を使う事がもっとあってもいいのではと。高価な印象があると思いますが、ショップによってピンからキリまであります。安価に済ますため合皮の製品を買っても長持ちせず、何回も買い替えるのであればそちらの方が出費になるなと単純に思ったのです。どうしてもキャラクターものが欲しい年代はしかたがないとして、革製品を持つのに適している年齢は何歳からだろうといろいろ調べていた時期がありました。

気になった年齢がありました。「10歳」です。脳の発達からみて10歳は大人の階段を登り始める年齢らしいです。特に女の子は精神的にぐっと成長し、恋愛やファッションに大変興味をしめす年齢となります。親が知らなくても、友達の間での話題は意外と大人な内容なこともあります。好きな色は大人が想像しているような、ピンクや赤ではなく、黒、ブルー、白が人気があります。

そのような大きな変化がある時期にランドセル以外の革製品を使い始めるような流れになったら理想だなと勝手に想像していたのです。汚くなってもいいのです。経験することに意味があると思います。後にどんなお手入れをしたらきれいに保てるかを知るきっかけになります。ただ、お金を出す親としては残念な気持ちになるとは思いますが、将来、モノがわかる消費者に育ってほしいと私は思っています。
イベント出展している方にお話を伺ったのですが、「柔らかければ良い革」という誤った知識をお持ちの年代があるようで、商品をぐいぐいねじったりして帰られることも多々あるようです。

ただ、TUDAは革の文化を根付かせようとか大それたことは一切考えていませんが、商品単体だけではなく魅力的な発信ができるように試行錯誤を続けていきます。

我が娘も10歳になりました。とりあえず「皮小物」「皮製品」と書いたら修正してあげます。興味はなくても、最低「皮」と「革」の違いは教えてあげたいと思います。