2022/04/08 22:22
愛知県のお客様からのご依頼です。本日はランドセルの解体を行いました。
お子様はすでに成人されていますので、大人でも使えるようにしてほしいというご希望です。他のショップはどうかわかせませんが、TUDAは10年20年保管されていたお客様からのご依頼も非常に多くいただきます。経年劣化が激しくて表面がはがれるような場合もお客様にはご了承いただき製作していきます。製品としての寿命が短いにも関わらずTUDAにお声をかけていただけることは大変光栄に存じます。
もちろん卒業したてのお客様からのご依頼も多いですが、「大人のランドセルリメイク」という狭い分野でもお役に立っています。
一貫して大人でも使える作風にしていますので、可愛い仕上がりはほぼ無いと思います。できるだけシンプルにするために、ランドセルの内装の素材は使わず、こちらのご用意している革を使用します。実際に使用するシーンを想像して恥ずかしくないようにします。
せっかくリメイクしても恥ずかしくて使えないということでは、お代金をいただいた意味がありませんので、一番気をつけているところです。
デザインと同じくらい大切にしているところは、お客様と良い関係性を築くことです。お客様は料金をお支払いいただいてからずっと不安を抱いておられると思っています。最終的に良い仕上がりであっても、その過程で何の連絡もなければどうなっているのか不安はあると思います。社会人になってから報連相という言葉をよく耳にしますが、お客様サービスにはまさにそれが最重要だと考えています。製作が始まれば毎日進捗をお伝えしています。
特にパターンオーダーでは何ができるのか事前にわかっているのですから、完成品をお見せするだけではリメイクの価値はほとんどないと考えています。ご自分の大切なランドセルがどのように解体され、どんな製法でリメイクされるのかが知りたいはずです。例えばオープンキッチンのカウンターに座っているほうがワクワクするのと同じように、工程というものにエンターテイメント性を感じるはずです。TUDA は解体も単純な作業とせず、丁寧に美しくお見せし付加価値つけています。
作業した内容はリアルタイムで報告させていただきます。
作り手は後ろ向きな作業はしたがらないですし、ここまですれば大手が真似しようとしてもわりにあわないのです。1人の職人だからこそできるお客様との関係性作りです。