赤のランドセルリメイクが続きます。

ひとまず解体してから、お客様にご報告しました。9年保管されていたとのことです。先日の13年物よりは短いですが、劣化がものすごく進んでいました。生地を剥すだけでボロボロとさけてくる状態です。

年数ではなく素材や使用環境により全然違ってくることがわかります。折り返して糊で接着している部分は全く使えません。ステッチを1本ずつ丁寧に切り、ゆっくりとほどいていきましたので、通常より時間がかかりました。

今回は4点ご希望をいただいていますが、湾曲するパーツにはランドセルの素材は使えません。ひび割れが非常に目立つことになり、早い段階で表面が剥がれ落ちます。それを防ぐためには平面のパーツのみ使用し、湾曲する部分にはこちらでご用意している素材を代用することしか方法はありません。

デメリットがある素材を工夫しながら製作することを、お客様にはしっかり理解していただき、ご依頼をいただいております。

ご希望の型がレギュラーコースにはないので、プレミアムコースでの製作となります。財布をご希望とのことでしたので、参考になる型紙をリメイクバージョンにカスタムしてから裁断に入ります。

毎回、サンプルなしの1発勝負という緊張感のなかで仕事をしていますが、いつかとてつもなく難しいご依頼をいただいた際はサンプルが必要になるかもしれません。

最近、歌手も１発撮りのパフォーマンスをしています。ワンチャンスであるため、感覚を究極まで研ぎ澄ますことができるのではと思いました。

※ランドセルリメイクについては詳細ページをご覧いただき、まずはお問い合わせ下さい。