2021/08/20 22:19

友禅染の技法を革の世界に持ち込み、さらに立体的な凹凸を施す「革友禅」は大阪・生野の職人が生み出した独自の加工技術。

そのやわらかく緩やかの起伏にはずっと触っていたくなる心地よさがあります。

naderu(ナデル)は「触れる」より、癒しを感じる表現「撫でる」から生まれました。

ユニークでクセになる不思議な質感をあなたの手で、あなたの指先で実感してください。

naderuはTUDAがお届けする新しいレザー体験です。

【革友禅の製造工程】
染元では1枚サンプルを依頼した際、企業秘密以外はほぼ見学させていただきました。職人さんに一から丁寧に説明もいただきました。
わかりやすいように沢山写真をとりましたのでご紹介します。

革に染色するということは、当然版に収まるようにしなければいけません。つまり版の大きさ以外はすべてロスということになります。

作り手は、この時点で他の革製品とは全く別物ということを理解しておかなければいけません。その大きさの中に価値が詰まっていくのです。通常の革製品を作る際は小さな端材でも引手等のパーツをとったりして、いかにうまく使い切るかを考えながら進めていきます。革友禅に適している革は、他の商品に代用することが難しいタイプの素材です。最初からロスができることを覚悟しておかなければいけません。
また染め賃がそこにプラスされますので、材料費は他の革とは比べ物にならないです。希少動物の革と同じレベルかもしれません。
TUDAは市松模様をチョイスしました。市松模様はずっと続いていく柄であり未来永劫を表しています。
まずは門外不出のレシピで作った染料を流していきます。

2色使用しますので、まずは1色入れてから30分ほど乾かします。

2回目の染めです。


ここから一晩乾燥させます。

翌日工房にお伺いしたら蒸しの準備がされていました。

ここから蒸しの工程です。

蒸し機に入れると・・・

数秒でこのように縮みます。版の大きさから3分の2ほどに縮むので、この時点でぞっとします。「思った以上に小さい・・・」と。

蒸した直後はこのような状態です。この次は「洗い」の工程です。

洗う事により、余分な染料を流し、色を定着させます。最終的に残った色はもう落ちる事はありません。製品になったときには、色落ちせず、洗える革としてアピールすることができるのです。

あとは、再び乾燥させて完成です。蒸しあがったときより、元サイズに近い大きさまで戻り安心したことを覚えています。

この凸凹はただ染料を重ねるだけではできません。そこが企業秘密なのです。(画像はサンプルです)

製品にした際、ずっと触っていたいような気分になります。TUDAはこの掌の感触に着目し、ストレス社会の中でお客様に「癒し」をご提供できるようなアイテムづくりを目指していきます。naderuのアイテムを通じて革友禅の魅力をこれからも発信していきます。