2021/08/08 21:17

TUDAは革友禅を使ったラインを始めるために、今春から準備を始めていました。
革友禅は大阪生野で生まれました。友禅染めの技法を革の世界に持ち込み、さらに立体的な凹凸をつける株式会社タケグチによる独自の加工技術です。

しかし、友禅染めそのものの始まりは京都からです。まずはその歴史に触れることはしておきたいという気持ちが強く、今年の4月頃に京都に足を運びました。丸山公園を越えて浄土宗総本山知恩院の側にある友禅苑に宮崎友禅斎像はあります。

江戸時代中期に、京都知恩院門前に住んでいた扇絵師宮崎友禅斎が、遊び心いっぱいに描いた絵が巷で大評判となったことが友禅染めの始まりと言われています。小袖などの衣装に絵を描く注文が殺到し、扇絵から染物の図案として進化していったものが「京友禅」です。
晩年、友禅斎は加賀に移り住み、その技法を伝えました。当時、加賀百万石ともよばれる財力を持ち、加賀藩を治めていた前田家が、文化の充実のため、惜しみない投資をし、「加賀友禅」へと発展したと言われています。

ちょっとかたいお話かもしれませんが、大人になってから自主的に歴史を学ぶことは非常に面白く、情報がすっと入ってきました。学生時代、日本史の時間は睡魔に襲われていた記憶があります。しかし、宮崎友禅斎は教科書に出てこなかったような気もします。

先日は撮影が目的のため、滞在時間は1時間弱で大阪に戻りました。またいつかゆっくり京都観光できたらと思います。

TUDAが革友禅で製作する新しいラインnaderu