2021/07/19 19:11

梅雨も明け、今年も蒸し暑い日々がやってきました。

TUDAの工房は倉庫の一角をお借りしている状態です。断熱材も何もない状態で屋根からの距離も近く、毎年、頭にタオルを巻いて作業をしています。特に14時からは屋根にたまった熱が部屋にこもり始めます。どんなにタフな人間でも長時間は危険な空間ですので、夏場は早く仕事を始めて、早く終わるスタイルになります。

また、ものすごい湿気のため、金具の在庫はできません。以前取引先からお預かりした金具がさびてしまった事件がありました。真鍮金具は即アウトです。型紙もいつの間にかふにゃふにゃになります。革もカビに気を付ける必要があり、最小限の在庫ととどめています。

今年は湿気をなんとかしたいと思い、輸送用のコンテナにも使用されている除湿剤を置くことにしました。20フィートのコンテナに必要な目安は8本とのことでしたので、部屋の大きさを考えて6本仕入れました。なかなかなお値段はしましたが、生産時間をこれ以上減らすわけにはいきません。今月から使用し、様子を見ています。例年同様エアコンをつけ、サーキュレーターを回し、同じ条件で感覚としてどうかをチェックしています。若干ですが、まとわりつくような湿気はましにはなったような気がします。これから夏本番ですので、油断はできません。あとは錆がどうかもこれからチェックです。少量だけ工房においてテストしようと思います。真鍮金具は耐える事は難しいかもしれませんが、ニッケル金具は耐えてほしいと思います。

しかし、その前に人間が耐えられることが一番大切です。昨年から開催しているナニワの革問屋巡り&製作体験は夏場は無理なことは現時点でわかりました。お客様に汗を流していただくサービスではありませんので、しばらく開催はできません。次回は10月頃の予定といたします。

ナニワの革問屋巡り&製作体験にご興味ある方はこちらをご覧ください。