2021/06/16 21:56

革友禅の財布のサンプル製作を続けています。

1stサンプルは元サンプルの完全コピーのような作りでしたが、かなり厚みがあるものになり、今回はボリュームダウンすることにしました。

まず、ヘリ返しの仕様をすべて切りっぱなしの仕様に変更しました。全体的に薄くなったのでホックの位置も変更しなければいけないことになりましたが、ぴったりの仕上がりとはいきませんでした。

ステッチは前回太目のものを使用したので、クラフト感が出すぎてしまっていました。スマートな仕上がりを目指していますので、細い番手の糸に変更しました。この素材はステッチはどちらかというと脇役に徹したほうが良いので、細いほうがマッチしています。

ステッチはきれいに越したことはないですが、柄を見たいお客様はステッチは重要ではないのです。実際に革友禅のお店の社長さんから教えていただいたことです。

細いステッチといっても強度に不安のあるようなものではありません。職人が、メーカー勤務時代に裏地を縫製していたときに使用していた種類なのです。財布は独立してから作り始めましたが、個人的には細い糸の方が高級に見えます。

この型は3rdサンプルで完成形ができそうな気がしています。