2021/06/15 20:34

こちらの2枚の革友禅はTUDAが特別に染めを依頼したものです。ベースの革の色は同じで、市松模様のデザインを少し変えてもらっています。

用意していただいた染料は同じものですが、まったく同じ色が出ないことが特徴の一つです。まさに一期一会の革といえます。革は自然素材です。革の繊維への色の入り具合は個体ごとに変わります。人間が調整できない部分があるからこそ特別感があります。画像の黄色も革によっては緑に近い見え方にもなります。

プリントじゃないので色ブレがどうのこうのとかいう世界ではないのです。どちらも正解であり、毎回世界に一枚しかない革ができるのです。

凹凸についても革によって大きくなったり、小さくなったりします。「ある程度までは予測できるが最終的な仕上がりはどうなるかわからない」と職人さんはおっしゃっています。

この素材の扱いに慣れるためにいろいろなアイテムのサンプルを作っているところです。いままで使ってきた革とは全く違うので、作り方もがらっと変える必要もあります。

今回3つ折り財布を作りました。改善点もありますが、非常に面白い仕上がりになりました。


ここ数年、家内の誕生日プレゼントに物品をあげることができなかったので、この財布で喜んでもらいました。

「凸凹の手触りがめちゃくちゃいい。でも知ってもらわないともったいなすぎる。」との言葉・・・

その通りです。いま製作以外のことも少しずつですが進めています。