2021/06/08 16:20
サンプルは型紙を起こすことからはじめます。
始めに設定している寸法で型紙を起こし、裁断したものを縫って形にしていきます。
最近はPCを用いてされる方もおられますが、私はソフトは使わず、手書きで進めていきます。必ず、側に縫う素材を置いて、触って想像しながら型起こしをしていきます。
メーカー時代は取引先のデザイナーの絵と寸法を見て形にする仕事をしていました。寸法と辻褄が合わない絵があったり、正面図のみしかなかったり、あえて模型まで作って送ってこられたり、いろいろな方がおられました。そういう立場を経験できたからこそ今があると思っています。
まず素材を見て触って想像して、かなり感覚を研ぎ澄まして行わないと、それなりのものしか生まれないことがやっていてわかりました。
サンプルを製作する際はまず、床革などのボツにしても良い素材でまず縫って形にしていきます。形になってからもカットしたり切り込みをいれてみたり、こねくり回して改善していきます。ミリ単位で見え方が変わることもあります。
今月は新しい商品をラインナップにいれるべく今あれこれと作業しています。小物が多いので久しぶりにバッグを製作します。
気軽に使える物で考え中です。