2021/05/16 21:21
TUDAは、バッグ職人として独立してからは色々な方々とのご縁がありました。ECでは革小物販売や、ランドセルリメイクをするようになって、エンドユーザー様とご縁をいただく機会も増えていきました。本当にありがたく思っています。
今日は作業せず、以前に製作したバッグの写真を見直していました。丸底一本手の巾着部分の写真をふと見ていました。そのなかで結び目のアップがあり、とても美しく感じたのです。昨年作ったものですが、かなりの熱量を注いだ記憶があります。ただ美しいバッグを作りたいというシンプルな動機から生まれました。
そういう「作品的」なアイテムも定期的に生み出すことは必要だと1年経って思いました。
バッグは写真だけでも色気のようなものが伝わらないとお客様は反応していただけないと思っています。昔バッグメーカーで働いていたころ、「色気」という表現を会社の経営者が使っておられたのを思い出しました。自分の仕事というのはトップブランドの型を模倣するような内容でしたが、とってつけたようなデザインでは採用されませんでした。私は参考になるブランドの形を一心不乱に研究していた時期もありました。
だんだんとその「色気」というものが、ぼんやりと見えてきたような気がしています。技術というよりは感覚で仕事をするといった表現が合っているのかもしれません。
もっとTUDAと職人のことを認知していただいてから、そういう仕事も増やしていけたらと思っています。