2021/04/22 19:12
かぶせのほとんどを使ってしまうような大きなもののご依頼です。6穴バインダー金具がついたマルチケースをこれから製作します。ただ、初めての型になりますので、一発で仕上げる自信は全くないのです。なれた型をミシンで縫製するならサクサクこなすことは可能ですが、ラウンドジッパーの使用ですので、距離をしっかり合わさないとねじれた仕上がりになり、非常に不細工になります。通常の商品としてはアウトです。
一か八かでリメイクはしてはいけません。お客様からお預かりした大事なランドセルです
。必ずご期待を越えたものをお届けできるように、職人はプレッシャーと闘いながら進めています。
今回一部内装はミシン縫いでも可能です。最後アウターとインナーを貼り合わせてもミシンで縫製中にずれたらそこでアウトです。一度開いた針穴は隠すことはできません。
そのため、手縫いの作業に切り替えます。手縫いは先に穴の位置を確定しておいて、一針一針縫っていくのです。通す穴さえ間違えなければ失敗はないです。しかし、ミシンの何倍も時間がかかることにはなります。急がば回れでいくしかないのです。
この型がうまくいけばまたレパートリーは増えることになります。TUDAのランドセルリメイクは徐々にレベルアップしています。
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