2021/04/11 16:57
今回ランドセルのマチからパーツを裁断するので、幅がギリギリになりました。
マチも飾りステッチが芯材と貫通で縫製されていたので、いったんすべて糸を切り、再び同じ穴を縫い直しました。
この作業はかなり労力を使います。
名刺ケース自体も手縫いでしか縫えない箇所もありますので、仕上がりは手仕事感がかなり伝わると思います。
パーツは一部TUDAの在庫している材料を使用しています。
裏側は豚革を貼っています。ポケット部分はランドセルの裏地を使って切り返しにしています。目立たない箇所にお客様がご希望の数字も箔押ししています。
今回のランドセルの材料はクラリーノ(人口皮革)です。少し肉厚がありますので、ボリュームのある名刺ケースになりました。
存在感が出ますのでかえって良いかもしれません。名刺交換の際の話題になるかもしれません。
この型をもう一点、ステッチカラーを変えてお作りします。
同じもの2点ご希望の場合、1つ目が完成したとき、あえてご提案をすることもあります。お客様は頭の中で100パーセント仕上がりが見えておられるわけではないので、いろいろな可能性があることをお伝えすることで、本当に欲しいものが見えてきます。そこに楽しさを感じていただくことが付加価値である考えています。