2021/03/24 16:58

株式会社タケグチのショップ自分屋にときどきお邪魔します。

 

革に友禅染めを施した特殊な素材ですので、材料として扱う側も特性をしっかり理解しないといけません。

 

牛革の半裁でも染めてから蒸しにかけると、半分くらい縮まることもあります。もちろん無地の革よりも使える面積が小さくなりますので、商品はきっちり値段付けしないと大変なことになります。ただ、素材がすべてですので、こちらの技術で差をつけるというより、どう世界観を作っていくかということのほうが重要です。

 

この素材以外にも言えることだと思いますが、継続して売っていくにはその世界観がなければ非常に難しい素材だと思います。実際によく見て、触らないと「これ、型押しでしょ」とか「きれいなプリントですね」というお声もあるようです。なかには「なんでこんなに高いの?」と顔を歪められる方もおられます。

 

TUDAはなぜ革友禅が高価格の素材になるのかを理解するため、特別に生産現場に入ることの許可をいただき、染め、乾燥、蒸し、洗い、乾燥という工程をすべて見せていただきました。ただ、染料の配合は門外不出ですので見ることはできませんでした。

 

「高くなる理由」は理解できました。しかし、それをお客様から質問がないかぎり、頑張って説くようなことはいたしません。

 

TUDAblogの中で豆知識程度に書くのが良いかと思っております。

 

本日もちょっとだけお店にお伺いした際、失敗作を見せていただきました。本来は柔らかい手触りの素材ですが、縮みすぎて爪で叩くと音が鳴るくらいカチカチになっておりました。

 

蒸し機の前では付きっ切りで温度、時間を管理しないといけないものなので、少しでも目を離してしまうと使い物にならない素材が仕上がってきます。デジタル温度計も取りいれたら失敗が多く、結局アナログの温度計を目視するスタイルに戻したとのことです。それを1人の職人がすべて行っております。

TUDAはこの唯一無二の素材を使ったラインを少しずつ育てていきます。