2021/01/20 06:21
どの世界にも花形と脇役が存在する・・・そんなことをランドセルにあてはめて考えておりました。インターネットでリメイクについて調べていたら、やはりカブセ部分にスポットライトが当たっております。
お子様が卒業されてリメイクに出される際、カブセ以外はほぼ廃棄されることになります。汚くなりすぎてということでしたら仕方ないかもしれません。しかし、使える可能性があればなんとかしてあげたい気持ちがあります。その代表格が背側ではないかと思っております。
ランドセルの背側はよくできているなと思います。しっかり成形されたクッション材が入り、6年間の学校生活をサポートしています。よく考えてみると一番体に触れている時間が長いかもしれません。お疲れ様と言ってあげてもよい部分です。
使える部分すべて使い、手提げバッグを製作しました。もともとステッチが入っていた箇所は解体時、糸をほどく必要があったため、新しく色を変えて縫い直しました。※メーカーによってはクッション材の形やステッチの入り方が違います。
仕上がりはかなり小さめになってしまいますが、なかなか良い顔ではないでしょうか・・・
通り一辺倒の仕事では面白くないですし、お客様のご期待を越えていかないと次の仕事は無いと思っております。
※今回は双子のお子様のランドセルでしたので、特別に2枚使えました。双子専用のメニューになりますね。もちろん汚れすぎていたらだめかもしれませんが・・・