カブセ部分以外のパーツを解体したのですが、金具も頑丈に打ち付けられているので、いつも使用している食い切り等の道具ではかなり力をいれないと切れない箇所もありました。

最後には握力もなくなりました。

 

底の大きな金具に関してはお手上げで、外せたとしても使えないので廃棄となります。

 

解体していくにつれ、ランドセルがどれだけ強靭であるかがわかります。生地もよくできているなと思います。憶測ですが、おそらくほどんどのランドセルがクラリーノというクラレさんが開発した人工皮革を使用しているのではないでしょうか・・・革ではないですが、技術力に驚かされます。

 

背側のクッションの入れ方など面白いです。ある意味6年間この背側が一番お子様をサポートしていたのではないでしょうか？リメイクではかぶせ部分が花形となりますが、なくてはならない裏方が最後まで脚光を浴びないのも少し寂しさを感じます。

 

ショルダー部分の付け根の金具も取り出してみたらかなり年期が入っていました。

 

今回は残りのパーツの内、前のポケット部分を何かに使用できないかと考え、ベタではありますが、フォトフレームを製作してみました。背側と脚だけは本革を使用しております。

もちろん刻印もいたしました。

 

もともとの用途が違うので、ご使用時、写真の淵を切らないと入らないとは思います・・・。フォトフレームから小学校の頃の一番良い笑顔が見えていたら最高ではないでしょうか。ご両親よりおじいちゃんおばあちゃんにおすすめできる作品ですね。