リメイクのご依頼者様のお子様は双子の女の子です。お一人はメガネをかけておられるということをお聞きして、メガネのモチーフ等をつけたいと考えておりました。

 

このメガネを表現することがものすごく難しいことに気づきました。フレームの形にくり抜けば良いとはじめは思っていたのですが、考えが浅はかでした。フレームのレンズ部分を別で裁断しないとメガネにならないのです。ぎりぎりサングラスかな・・・というレベルにしかならないので、そこから試行錯誤がはじまりました。単体でフレームを革で作ったとしても、今回は財布に縫い付けるには線が細すぎて、ステッチをいれたら革が破れたり、見栄えも悪くなります。細かすぎて型紙が作れないほどです。

 

最終的にはインレイワークを取り入れてみました。インレイワークとは表面に模様をカットし、別の素材をはめ込む技法です。こちらもかなり手間はかかる分、アートな作品に仕上げることが可能です。

 

ちなみに私はメーカーで働いていた際はそういう横文字は聞いたことがなかったです・・・知識がなくても物はできますね・・・（笑）

 

サンプルをひたすらこねくり回して閃いた事を今まで蓄積してきました。その経験を活かしてお客様にお喜びいただけるよう精進していきます。