2021/01/11 06:00

ランドセルを財布にする作業を進めております。

 

今回双子のお子様が使われておられたランドセルですので、色、形が同じでもお二人それぞれお子様の特徴や好きな事柄を細部に反映させております。

 

おひとつずつ進めており、特別感のある作品に仕上げていきます。

 

終盤にきておりますが、凡ミスが発覚。財布の蛇腹の仕様を間違い、縫い直すことに・・・

 

縫製は間違いではございません。蛇腹に電気ペンでイラストを描いたのですが、もう一人のお子様の好みのものと気づきました。ある動物を描いたのですがそれは完成形としてお見せしたいと思います。

 

肝心な修正ですが、本来ミシンで縫製していくところ、材料にも限りがあるので、今回は手縫いを選択しました。ここにきて手縫いが功を奏した形になります。手縫いは事前に縫い穴をあけてから、手縫い用の糸と針で縫っていきます。穴の位置が決まっている分、何回やり直しても同じ仕上がりにすることが可能です。ミシンの場合、生産時間は大幅に短縮できますが、ステッチが歪んだら縫い直しがきかないのです。最悪ゴール目前でボツということもありえます。

 

手縫いはかなり根気のいる作業ではありますが、こういった一点物の製作には必要になってきますし、その時間ももちろんコストにのることにはなります。

 

「早く作る」より「たしかに作る」を優先します。どちらも意識してしまえばどこかに問題が発生するものです。職人が一番パフォーマンスを発揮できるやり方がベストだと考えております。