2021/01/10 06:00

ランドセルのかぶせ部分から素材を切り出し財布を製作中です。昨年卒業されて、1年たっていないので状態はとても良いです。しかし、内装部分には6年間の汚れがしっかりついて、リメイクでもちょっと厳しいと判断しました。

 

財布の内装は工房に在庫している革を使用しております。表側が人工の素材、裏側が自然素材という逆の状態です。

 

人工皮革の断面はコバ液を塗ってもずっと染み込んでいき、表面に盛ることができないため、とりあえずの処置として目止め液(通常は床面の毛羽立ちをおさえるためのもの)を先に塗って硬めることに・・・乾いてからベージュカラーのコバ液を塗りました。

 

お客様にとって特別感のある「作品」にするため、ヒアリングした情報を落とし込んでいきます。まずファーストネームの頭文字を使わせていただき、入学年と卒業年の数字もホットスタンプ機でいれました。

 

内装部分にも重要な数字を入れております。それは、1年生の時の身長と6年生の時の身長です。こちらはゴールドの箔押しをしており、財布を開けても見えやすいです。ただの数字にしかみえませんが、親子が6年間歩んできた貴重な記録です。こちらも喜んでいただけると思います。

                                                                                                                   

リメイク作品を見るたびにお子様の小学生時代を思い返していただけますが、そこに数字をプラスしてさしあげたら、思い出がより鮮明になるのではないかとTUDAは考えております。

 

私自身はいつ小学校に入学して、いつ卒業したのかは西暦ではすぐ思い出せません・・・