2021/01/08 06:00
午前中はリメイク用のサンプル製作を行い、午後からはお預かりしておりますランドセルのうち、1つを解体いたしました。今回はかっこいいキャメルのランドセルです。
これでランドセルを解体したのは3つ目になりますが、6年間使っても不具合ひとつでない構造には感動させられます。専用の設備と熟練の職人がいないと製作できないです。
流通しているランドセルはほとんど人工皮革のものです。前回も同じ素材ですので、仕様も決めやすいです。
今回のランドセルはまた別のメーカーのものでしたが、微妙な作りの違いもありました。作りがわかってもランドセルは元サンプル師の私も作れません・・・
かぶせの刺繍もそのままデザインとしても使えそうですが、ちょっとかわいすぎるのでお客様にお伺いをたてる必要があります。
胴と背側は解体が困難かつ、使えない可能性が高いので、後回しにします。
背側と胴を外した際、いきなり小さな赤鉛筆がコロンと出てきました。どこに挟まっていたのか全くわかりませんでした。長さを測ったら4.5㎝・・・大事にお使いになられていたことがわかります。もしかしたら低学年のときのものが潜り込んだまま、卒業してから初めて見つかった可能性もあります。お客様にご報告差し上げるべき事ですね。
このようなストーリーがこれからもひょっこり出てきそうです。