レザーバッグを作ることを仕事にしていますので、よく1枚の革からバッグが何個できるのといった質問をいただくことがあります。

すごく答えにくい質問です。というか「ものによります」という回答しかできないのです。

どれくらいのサイズ、形を想像されているのかにもよりますし、どの種類の革で製作するかにもよります。牛だけでも種類によって大きさが全然違います。北米産の原皮と比べてバングラデッシュ産の原皮はかなり小さくなります。

その原皮が、タンナーさんの工場内で鞣しを含めた多くの工程を経て、『革』となって流通しているのです。

画像を見ていただいておわかりのように革は合皮や布のように一定幅のロールになっていません。動物から剥ぎ取った状態の形です。

国内産の革は半裁（背の部分を頭からお尻までカットした状態）で売られております。とても歩留まりの悪い素材です。

 例えば牛ではどの国の原皮が良いのか・・・私はそんなに差はないと思っています。牛の十牛十色の生き様があり、傷一つないというのはありえないことです。人間も同じことで、ほくろが全くない大人なんて聞いたことがないです。

 革製品の販売時、売り文句のためではないですが、産地やどこでどのようにして鞣されたという情報はやはり必要だと思います。生き物からいただいた素材ということを実感できます。TUDAが主催する革問屋さん巡り＆製作体験も、革のプロから素材の詳しい説明を聞けるので、前回もお客様には大好評でした。

1月分も12/23まで先着2名様(ペア)の募集をしております。内容や料金等ご興味ありましたら、TUDAのHPのcontactからご連絡いただけたらありがたいです。応募が来た時点で締め切りです。候補日の中から２日選んでいただけます。（連日でなくても大丈夫です）

候補日は1月6.7.12.13.14.18.19.20.21.25.26.27.28です。

TUDAの商品は栃木レザーを使用することが多いです。それは無数にある素材の中でたまたま扱いやすく、仕上がりがよいと感じたからです。それ以外の革で、もっとレベルの高い革も存在します。出会いでしかないと思います。自己ブランド用にオリジナルの革を別注することもできますが、『出会い』も大切にしていきたいと思っております。

最近とても面白い素材に出会ったのですが、いままでのラインナップにはハマらないくらいの存在感があり、別ラインで登場させたいと考えております。