2020/12/11 00:42
TUDAのブックカバーは見た目はシンプルですが、ちょっぴり機能的な部分もございます。
じつはこのタイプは内側に栞ポケットがついております。
栞専用ポケットであればもっと間口がせまくて済みますが、図書館の貸出カードや名刺も入れる事ができるような設計にしており余裕をもたせております。
このブックカバーの開発には多くの方にご意見をいただいたきました。
ある方は図書館でよく文庫本を借りることがあり、たまに貸出カードを財布から取り出す際に手間取ることが多いというお話がありました。借りた本といつもセットにしておけば、万が一の紛失も防げるのではというお言葉がありました。
知人には急な名刺交換をしなければいけない場面で名刺を切らしてしまった際、たまたまご自分の手帳のポケットに忍ばせていた名刺で難を逃れたというお話をしていただきました。
たかがポケット一つなんですが、もしかしたらそれがお客様の人生までも左右することになるかもしれないと感じました。
私は今まで、ポケットがあれば便利で『あろう』という作り手の一方的な思い込みで商品につけていたことは否めないです。
『お客様の人生を豊かにするくらいの気持ちを持ってものづくりをしよう』と考え方を大きく変えるきっかけにもなったブックカバーです。
見返しには布ではなく豚革を使用しております。豚革はバッグの裏地としても使用されることが多い素材です。
布と違い薄くスライスして使用しても破れにくいというメリットがあります。
お客様には長く使っていただくことため、どうしても強度にはこだわりたかったので豚革をチョイスしました。
縫製作業としては本体と豚革の見返しを縫い合わせるところからになります。いつも縫いはじめは気が引き締まります。
TUDAのアイテムは基本ミシン縫製によって生まれます。
私はお客様に商品をご購入していただく際は、直接お話をさせていただくのがベストだとは思いますが、実店舗を持たない身ですので、まず商品の出来上がりで私という人間を知っていただくしか術がございません。
お客様がお気づきにならないような箇所でも、職人として責任をもってきれいにステッチをお入れしております。少しのずれが全体に響くこともございます。
まずはお客様の元に商品が届いたときに一目で感動していただけるような仕事をしていきたいと思っております。
また安心して大切な人への贈り物としてTUDAをお選びいただけるように日々精進してまいります。
あなたの人生の各シーンで素敵なお手伝いをさせていただけたらこんなに嬉しい事はございません。
今後ともよろしくお願いいたします!